桜丘の再開発計画をきっかけに、
新しく移転先を探すことに

渋谷で最初にお店をオープンしたのは1983年、今から40年前になります。当初は、さまざまな楽器を扱う総合店舗としてオープンしましたが、徐々にギターならギターのみ、ドラムならドラムのみを扱う専門店を増やしていきました。専門店化することで、お客様からも買いやすくなった、好きなものだけあるところが良いと喜ばれていました。それが桜丘口地区の再開発でお店が取り壊されることになり、移転先を探さなければいけなくなったんです。

渋谷で物件を探すにあたり、ふと思い浮かんだのが
東広ハウジングさんでした。

移転が決まった時、社員に「渋谷は家賃も高いし、渋谷じゃないとダメなの？」と聞いたことがあったんです。そうしたら「絶対に渋谷じゃないとダメです！」とすごく力強く言われて。これだけ複数の路線が乗り入れていて、多くの人が集まる渋谷じゃないと意味がないということでした。それで場所は渋谷と決まったのですが、時間がない中で、一つ一つの移転先を探し、オープンさせることは困難なため、大部分はこのイケシブにまとまって移動することになりました。でも、早く立ち退かなくてはいけない店舗がいくつかあって、場所がなくて困っていたところ、もともと知り合いだった曽根さん（弊社代表取締役）のことを思い出して、相談してみることにしたんです。楽器店は音を出したり、ケースなどの収納場所が必要だったりで、防音設備や天井の高さ、セキュリティなど細々と条件があったのですが、やはり渋谷で何十年もやってらっしゃるだけあって、早急に条件を満たしたぴったりのところを見つけてくださってとても助かりました。

若者の街・渋谷ならではの、いつ行っても楽しいお店に

今でも東京の中心、若者が集まる街といえば渋谷が一番だと思います。渋谷駅から徒歩数分という駅近の立地で、最近では外国人のお客様も増えています。大変だけれど、やはりこの場所に出している意味はすごくあると感じています。これからも維持していかなければならないし、同時に進化もしていかなければならないと考えています。コロナ禍で、一時はネット販売での売り上げがほとんどになったこともありましたが、楽器は店頭で実際に触って、弾いて試していただきたいという想いがあります。店内には、ライブスペースもあるため、今後はもっとイベントを増やして、いつ行っても何かやっていて楽しいと、お客様に気軽に足を運んでいただけるお店づくりを目指しています。また、よくプロ向けのお店だと思われている方も多いと聞きますが、初めて楽器を持つ人や、これから楽器を始めたい人のきっかけになるような誰でも入りやすい楽器店にしていきたいと思っています。

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